上野千鶴子『情報生産者になる』(ちくま新書)

 情報はノイズから生まれます。これが情報工学の基本です。ノイズのないところに情報は生まれません。
 ノイズとは何か?ノイズは違和感、こだわり、疑問、ひっかかり・・・・・のことです。ですからあたりまえだと思って何の疑問も感じない環境のもとでは、ノイズは生まれません。
 ノイズのなかから意味ある情報が生まれることがあります。情報にならずにノイズのまま終わってしまうノイズもあります。ですからできるだけたくさんのノイズが発生するような環境をつくっておくと、それだけ情報生産性が高くなるともいえます。p14

情報生産者になる (ちくま新書)