ウォルター・サレス監督のインタビューから

ウォルター・サレス監督の映画『オン・ザ・ロード』についてのインタビューhttp://www.webdice.jp/dice/detail/3959/

「路上/オン・ザ・ロード」が書かれたとき、世界はまだ完全に形成されていなかった。ボルヘスはかつて文学における最大の喜びは、まだ名前のないものを名付けることだと言っていた。現在、私たちはすべてがすでに為され、探求されたような印象を持っている。中国人監督のジャ・ジャンクーは映画『世界』の中で、この空間と時間の内部崩壊を美しく描いている。その結末は、前触れのように若いヒーローとヒロインの自殺で終わっている。「路上/オン・ザ・ロード」はこの動けない状態に対する解毒剤のようだ。これこそ私がこの小説で一番惹かれるものだ。

http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/ja_janku/


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