2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

荒川洋治『文学の門』

今日、荒川洋治さんの『文学の門』を読了しました。今年に入り、荒川さんの本(みすず書房)を2冊読みました。荒川さんも川本三郎さんや坪内祐三さんのような「本読みの達人」だと思います。例えば、次のような一文。<散文は、社会的なもの、社会的な責任を…

今日は高円寺均一祭へ

本来は朝一番に高円寺均一祭に行く予定でしたが、所用でオープンには間に合わず、午後2時過ぎに西部古書会館に着きました。高円寺は学生時代と比べると、様変わりしていました。それでも高円寺純情商店街を歩くと、店の人の声が聞こえ、親しげな会話が交わさ…

松山俊太郎さんの本

以前のブログでも取り上げましたが、松山俊太郎さんの本『綺想礼讃』(国書刊行会)が1/22に出版されました。これは松山さんの「偏愛的作家論」です。取り上げている作家は強烈な個性の方々が並びます。澁澤龍彦、稲垣足穂、小栗虫太郎、谷崎潤一郎、宮沢賢…

J・D・サリンジャー死去

世界的なベストセラー『ライ麦畑でつかまえて』(1951年)の著者である米国を代表する作家、J・D・サリンジャーさんが1月27日、米東部ニューハンプシャー州の自宅で、老衰のため91歳で亡くなりました。このことについて書こうと思いましたが書けません。何…

ブログの記事が消えた!?

昨日のブログを書いていて、一日早いブログであることに気づきました。これはいけないと、記事の移動をしました。その際、不注意にも、書いた記事を消てしまいました。まさに、後の祭り。パソコンはこれが怖いのです。一旦書いたものが、瞬時に消えてしまう…

今日は古本の日

いつもの水曜日。古本の日です。この日ばかりは誰が何と言おうと、古本屋めぐりをする日にしています。年末は時間がなく、少々欲求不満が募りましたが、1月からはそういう時間が取れる?でなく、取るようにしています。今日はいつものコースとBを巡回しまし…

北大路魯山人著『春夏秋冬 料理王国』

黒岩比佐子さんの「古書の森日記 by Hisako」がゆっくり再開しています。黒岩さんの体調もあり、あまりムリせずブログを書き続けてほしいと思います。同ブログで今回取り上げている文庫が北大路魯山人著『春夏秋冬 料理王国』(中公文庫)です。同じ文庫が当月…

本と古典の定義

ブログめぐりをしていて、なるほどという記事に、引用に出会うことがあります。今日は1/25の「百年の日々」で、吉本隆明さんのことばを引用していました。本と古典の定義について、これで得心がいきました。引用の引用になってしまいますが、メモしておきま…

山本茂さんの本の見極め方

先週買った文庫に山本茂さんの『本の愉悦―わたしの雑読・乱読・必読』(現代教養文庫)があります。それを読み始めると、山本さんの本の見極め方が書いてありました。<・・・・・ここに登場する本の数々は私の指が気ままに選び出したものである。これをもってすべ…

2月の新刊

新年を迎えたと思ったら、もう1週で1月も終わります。早いと感じるか、遅いと感じるか。それぞれの感じ方は違います。しかし、一日が過ぎていくことは変わりません。365日過ぎると、また1年。そしてまた・・・・・。2月の新刊情報が掲載されていました。まずはや…

4月「本屋の歩き方」スタート

凸版印刷が国民読書年である2010年に連動したプロジェクト「本屋の歩き方」を発足せ、ウェブサイトを4月1日からスタートすると発表しました。<同プロジェクトは、読者に書店の面白さや読書の楽しさを伝えることを目的に、読者と書店を結ぶサイト「本屋の歩…

古本屋『いい本棚』のこと

古本屋『いい本棚』を知っていましたか。あの都築響一さんが店主の古本屋さんです。<雑誌と本づくりにかかわりはじめてから、気がつけばもう30年あまり。溜まりに溜まった脂肪、じゃなくて資料書籍をこれから少しずつ放出して、こころもからだもスリムにな…

紀田順一郎さんのHP

1/20に紀田さんからメールが来ました。いままでHPが休止状態でしたが、このたび新しい「紀田順一郎 書斎の四季」というHPを開設したとのことです。早速、そのHPをクリックしました。まず紀田さんの書斎の写真。広々とし素晴らしい書斎に驚きました。将…

不良少女と合掌

ブログ「百年の日々」の10/20の記事を読んでいて、この一冊に興味を持ちました。二、三のブログでの取り上げていました。社会(世間)の視点から見るのでなく、不良少女の視点から見直すという、そんな一冊でしょうか。<『明治 大正 昭和 不良少女伝−莫連女と…

今日は古本の日

今日は古本の日なので、古本屋めぐりをしました。いつものコースを一巡し、時間があったので、Bにも立ち寄りました。大当たりはなかったのですが、まずまずの成果でした。今回もいい単行本を見つけることができませんでした。最近の古本屋めぐりでは圧倒的…

井上孝治という写真家

晩鮭亭さんが1/19「晩鮭亭日常」でろうあの天才写真家井上孝治の本について書いていました。そこで、井上孝治さんの写真集「想い出の街」(河出書房新社)を紹介していました。晩鮭亭さんは次のように書いています。<奥付の企画協力の中に“黒岩比佐子”とあ…

今日はいい拾い物を

今日ふらっと歩いていると、いままで入ったことのない古本屋さんを見つけ、まずは均一棚、そして中へ。行きなれていない古本屋さんは本の配置を頭に入れてから本探しになります。いつものコースですと、本探しの要領がわかっているので、要所を見て終了にな…

『ブルータス』吉本隆明さんの特集

今日いつものようにブログめぐりをしました。1/18の「ほぼ日刊イトイ新聞」で、2月1日発行の『ブルータス』が吉本隆明さんの特集を組むという記事を読みました。糸井重里さんが、その記事の中で次のように書いています。<雑誌『ブルータス』の次の号は、な…

開店休業

1/17 今日の切抜帖より

■「書標 ほんのしるべ」1月号ジュンク堂の月刊誌「書標 ほんのしるべ」1月号が「個人全集を読む」という特集を組んでいました。それよりも驚いたのはこの月刊誌がPDFで読めるのです。こういう時代が来る、いやもう来ています。だから雑誌が売れないわけです…

「今日の切抜帖から」のこと

一昨日から「今日の切抜帖」を始めました。初回はいままでと違った何をと考え、そのひとつの企画がこの切抜帖のかたちになりました。まだテスト版ですが、ご覧下さい。いつもアンテナ@四谷書房でブログをチェックしています。その時に気になる情報を「下書…

『みんなの古本500冊 もっと』

ひとつ書き忘れていたことがありました。それは恵文社一乗寺店から制作の『みんなの古本500冊 もっと』のこと。いくつかのブログで、この本が取り上げられていました。これは<2007年、当店開催の冬の古本市を記念して制作され、ご好評をいただいた『みんな…

1/15 今日の切抜帖から

■第142回芥川賞・直木賞 (1/14 asahi.com>ニュース>文化)<第142回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が14日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、直木賞に佐々木譲(じょう)さん(59)の「廃墟(はいきょ)に乞(こ)う」(文芸…

1/14 今日の切抜帖から

■文化出版局の2誌休刊 (2010年1月13日 読売新聞) <文化出版局は12日、ファッション雑誌「ハイファッション」を2月27日発売の4月号で、生活美術雑誌の季刊「銀花」を2月25日発売の161号で休刊すると発表した。「ハイファッション」は1960年…

今日は古本の日

今日は水曜日なので「古本の日」です。いつもの通り古本屋めぐりをしました。神田神保町のブック・ダイバーでは1月12日(火)〜16日(土)ミニ古本市<「女子とふるぽん〜」寄港市>が開催されています。が、今日は神保町までは巡回できませんでした。同店の…

池内紀式古書店の選び方

池内紀著『東京ひとり散歩』を読んでいて、「一日古書店めぐり 早稲田・本郷・神田」に、池内さんの古書店の選び方が書いてありました。これは本好きにとって参考になるので紹介します。<古書店巡りは足の散策、見ようによれば古本にひかれた小さな旅だ>と…

アンテナ@四谷書房の追加

日々ブログを「アンテナ@四谷書房」でチェックをしています。しばらくアンテナへの追加・削除をしていませんでした。この連休で整理をしようと、各サイトを点検しました。今まで通り継続のサイト、更新のないサイト、休止のサイトとさまざまです。1年以上も…

第10回不忍ブックストリートの一箱古本市

12/27の「しのばずくん便り」を見て、今年の第10回不忍ブックストリートの一箱古本市の日程を知りました。同時にアンテナ@四谷書房に登録していなかったので、登録も済ませました。春の一箱古本市の開催予定は次の通りです。今回9回目の参加を予定し、連続…

荒川洋治さんの「付箋の色」

読書の仕方は人それぞれです。まず何もぜず本を読み通す人。鉛筆を持って傍線や下線を引きながら本を読む人。一時流行った三色ボールペンを使いながら本を読む人。最近は付箋を利用して本を読む人も増えてきました。先日読んだ荒川洋治さんの『読むので思う…

本日の購入本

今日は古本の日でもないのに、ふらりと古本屋さんに立ち寄り、棚から何冊か抜き買いました。本との出会いは本当に不思議です。欲しいと思って本を探すこともありますが、偶然本屋さんで見つけることもあります。このタイミングがいまもってわかりません。ど…