立花隆・佐藤優 『ぼくらの頭脳の鍛え方』

立花隆佐藤優
『ぼくらの頭脳の鍛え方』(文春新書)

読者にお勧めなのは、巨大書店の書棚をすべて隅から隅まで見て回ることです。すべて見るのが大変なら文庫と新書コーナーだけでいい。現代社会の知の全体像が大ざっぱでもつかめると思います。アマゾンもいいけれど、書店の棚には全体像がある。ぼくは今でも週に何度か気に入った書店に行きますよ。思わぬ本とも出会いがあるから。
第五章知の全体像をつかむにはp243

これは立花さんの発言ですが、立花さんでさえ、知の全体像をつかむために書店の棚を見に行くのです。私たちも知の全体像を見渡すために書店に出向きたいものです。そこには意外なヒントが隠れており、新しい知の展望が開けるかもしれません。そうしたことを通して、私たちの頭脳は鍛えられるのです。

 

装幀とは美しい本への強い意志

日本経済新聞6月20日付朝刊の読書欄で、臼田捷治『<美しい本>の文化誌』Book&Designを永江朗さんが書評しています。その中に装幀についていい説明がありましたので紹介します。

装幀とは、単に見栄えのいい、きれいな紙で本をくるむことではない。書いた人のことと読む人のことを考えながら、どんな紙を用いて、どんな文字をどのように印刷するべきかを探っていく。装幀を図書の設計と呼ぶこともあるように、建築とよく似ている。

さらに永江さんは次のように結んでいます。

装幀とは美しい本への強い意志です。

〈美しい本〉の文化誌 装幀百十年の系譜

〈美しい本〉の文化誌 装幀百十年の系譜

 

 

新宿Bで古本を購入

久しぶりに新宿のBに立ち寄りました。街はまだ閑散としていて、かつての賑わいではありませんでした。徐々に人は増えていますが、コロナ前の活気には程遠い感があります。自粛緩和に伴い、かつての賑わいに戻るには、まだしばらく時間がかかりそうです。

Bではいつものように、文庫、新書、単行本と一巡しました。どうもピンとくるものがなかったのですが、2巡目でいい単行本を拾うことができました。最近はハズレが多いのですが、今回はアタリで、2冊購入しました。

今回購入した2冊は次の通りです。

丸谷才一『別れの挨拶』集英社
残された批評+エッセイ+書評+挨拶を集成した追悼の書

別れの挨拶

別れの挨拶

  • 作者:丸谷 才一
  • 発売日: 2013/10/04
  • メディア: 単行本
 


●二宮敦人『最後の秘境 東京藝大』新潮社
謎に満ちた「芸術界の東大」に潜入した前人未踏、抱腹絶倒の探検記

夏葉社・島田潤一郎さんインタビュー #1

31歳の転職活動50社不採用のあとで――「孤独を支える」ひとり出版社の仕事 夏葉社・島田潤一郎さんインタビュー #1 #夏葉社 #島田潤一郎 #文春オンライン https://t.co/nBqemNd6b6

夏葉社・島田潤一郎さんインタビュー #2

出版社だけど、「20代のお金がない頃に救われた」ブックオフ本をつくる理由 夏葉社・島田潤一郎さんインタビュー #2 #夏葉社 #島田潤一郎 #文春オンライン https://t.co/b4J2KZJysi

私のおすすめ配信ムービー5本

今こそ見るべき!映画のプロ11人に聞く”私のおすすめ配信ムービー5本”【前篇】 https://t.co/IteoNGI7dA

今こそ見るべき!映画のプロ11人に聞く”私のおすすめ配信ムービー5本”【後篇】 https://t.co/Ttx5mc4U2g

6月19日東京都の休業要請全面解除

6月11日に「東京アラート」が解除されました。併せて12日の0時から休業要請の段階的な緩和処置を現状の「ステップ2」から「ステップ3」へ移行しました。

さらに、19日休業要請が全面的に解除されることになります。後戻りせず、現状維持を心がけ、感染減少を目指したいものです。しかしまだまだ安心はできません。

東京都の小池百合子知事は14日、新型コロナウイルスの感染者が都内で新たに47人確認されたと明らかにした。前日(24人)から大幅に増加し、5月5日以来の高水準になった。(6/14日本経済新聞Web版)

6月下旬刊行『本の雑誌の坪内祐三』

本の雑誌坪内祐三 - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌 https://t.co/VXMgebRp8l 6月下旬刊行 期待したい一冊です。

【追記】6/17『本の雑誌坪内祐三』についての情報を追加しました。

本の雑誌坪内祐三
著者:坪内祐三
予価2970円(税込)
2020年6月19日発売予定

本の雑誌の坪内祐三

本の雑誌の坪内祐三

  • 作者:坪内祐三
  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)